病床規模の異なるクリニックと病院の看護師の働き方の違い

厚生労働省により、病床規模が20床未満をクリニック、20床以上を病院と定義されています。これから看護師として働くのを考えている方でクリニックと病院の看護師の働き方についていまいちわからない、という方はいるのではないでしょうか。病床規模が異なるだけで、看護師の働き方も異なります。実際には、どのような違いがあるのでしょうか。
クリニックは看護師や医師が少ないです。これはクリニックの役割による影響です。クリニックの役割は地域医療の根幹となり市民の健康を推進します。重い症状や高度な医療技術が必要であると判断されれば、規模の大きい病院に紹介する仲介役になるので看護師や医師が少ないのです。また、病床のないクリニックもあります。病床を置く場合は規定の人員の配置が義務付けられていますが、病床を置かないのであれば医師1名でも開業することができます。また、クリニックは夜勤で働くケースがあまりありません。病院には夜勤シフトがあり自分の時間の確保が難しいので、クリニックでの勤務を考える看護師は少なくありません。
病院は病床規模ごとに、看護師や医師だけでなく薬剤師や栄養士を規則に沿った人数を確保するので、働く人の数は多いです。病院の役割は、医療的処置による病状の緩和、怪我の治療、早急な処置が必要な患者の手当などの役割を負っています。緊急性の高い処置をおこなうことが多いので、クリニックよりも専門性は高く最新の設備が整っています。専門性を高めたい看護師にとって魅力的でしょう。病院とクリニックの違いを理解し、自分が働きたい場所を見つけてくださいね。